視力は頭脳の働きと密接な関係にあるだけに、「よく見える」が基本です。フレームの形や色、価格で判断するのではなく、お子さまの視力を正しくサポートするメガネをつくりましょう。
合わないメガネをかけ続けると肩こりや頭痛がするなど、体全体に影響を及ぼす場合があります。お子さまの目に合ったいいメガネを使えば、長く使っていても疲れることがありません。
メガネをかけると顔の印象が変わります。顔の形や大きさにフィットしていること、お子さまによく似合うことが重要です。かけることが楽しくなるようなメガネを選びましょう。
メガネをつくるとき、まずは学校や家庭での普段の生活についてお聞きします。
黒板の文字が読めるか、テレビをどの辺りから見ているか、ゲームで遊ぶ機会があるかなどをうかがい、メガネがどう使われるかを想定します。
そして視力チェックで、近視、乱視、遠視に加え、両眼視について確認をおこない、「見えやすく」「疲れにくい」度数のレンズを選びます。
キクチメガネには、全ての店鋪に確かな知識と技術で最適・快適なメガネをお子さまにご提供するスペシャリスト「眼鏡作製技能士」がそろっています。
眼鏡作製技能士とは
「眼鏡作製技能士」とは、多様化・高度化する生活者のニーズに伴い、「適切な診断・治療」と「適切な眼鏡作製」双方の実現に向け、眼鏡作製者が眼科専門医と連携し、生活者にとってより良い眼鏡を提供するために知識・技能の向上を目指すことを目的とした国内唯一の眼鏡の国家検定資格です。
こどもの顔は、単におとなを小さくしただけではありません。成長過程にあるため、骨格が画一的ではないのです。また、小学生も中学生も活発に動きます。
メガネ選びで特に重要なのは、一人ひとりの特徴や学校生活に合わせたフィッティング。フィットしていないと、メガネがすぐにずれ落ちたり、鼻や耳の後ろが痛くなります。ずり下がっていると、せっかくのメガネも効果が十分に発揮できません。
お子さまの顔の形や大きさなどを良く把握して、快適なかけ心地にすることが求められます。
テンプル(柄)の種類
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ノーマルテンプル
こども用だけでなく、おとなのメガネでも最も多いタイプ。衝撃を受けるとずれることがあります。
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ストレートテンプル
耳に掛けるために角度をつけて曲げられておらず、頭部を後ろまで包み込むような形をしてます。ホールド感が高く、うつむいても下がりにくいのが特長。
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取り付け型耳かけ
二重構造の耳にかかる部分が耳をしっかり巻くので、テンプル部に取り付けるだけで激しい動きにもズレにくくなります。また、着脱も簡単です。
鼻パッドの種類
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セル固定鼻パッド
フレームと一体なので型くずれしにくいのですが、鼻の形と相性のよいタイプを選びましょう。鼻パッドを付けることも可能です。
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クリングス付きパッド
鼻パッドとリムをクリングスでつないだタイプ。鼻パッドの位置を、お子様の鼻の形に合わせて微調整できます。
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調整可能なノーズパッド
アディダスの鼻パッドです。鼻幅が段階で調整可能。強い衝撃を受けてもケガをしにくい特長があります。
目と目の間の距離、耳の位置などお顔の特徴はみな異なります。お子さまに最適なメガネを
つくる上で必要なデータを測定。レンズを入れない状態でフレームをフィッティングします。
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STEP1 メガネの幅を決める
お顔の幅を基準にして、ベストサイズは、耳とメガネのテンプルの間に「紙一枚」が入る程度。そんな微妙な調整が大切です。なんとなく緩く感じるぐらいが、お子さまには適しています。
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STEP2 かけ具合を調べる
顔の幅に加えて、耳の後ろや鼻の角度もしっかりと確認します。
メガネが耳に正しく沿うかを調べ、必要ならば鼻パッドを用意。
お子さまには、滑りにくく柔らかい素材を選んでいます。 -
STEP3 レンズの光学的な中心の位置を決める
多くの場合、「ひとみの中心」の位置は左右対称ではなく、姿勢、視線や顎の動かし方などによっても、中心の位置は違ってきます。個々の特徴を確かめてからレンズの位置を決めます。
快適に「見る」ためには正しい位置でメガネをかけることが大切です。
できあがったメガネをかけた状態で、かけ具合や見え方のチェックをおこないます。
フレーム選びは実用性がポイントのひとつです。
小学生以下のお子さまにおすすめは、「丸みがあり、上下幅が広い」タイプ。身長が低いと視線が上に向きがちで、学校では黒板を見ようと「上方視」が多いものです。視線を考慮すると、上下幅の広いフレームが実用面で優れています。
カラフル、かわいい、カッコいい…。幅広いバリエーションから探すうち、ワクワクする楽しさに変わっていくのではないでしょうか。デザイン、機能性、安全性、かけ心地がお子さまにぴったり合うフレームを選びましょう。
フレームの種類
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セルフレーム
フロント主要部分がプラスチックで作られています。強度が高く、型くずれがおきにくいタイプ。レンズの厚さがあまり目立ちません。フレームの印象が強く個性的です。
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メタルフレーム
一般的なスタンダードタイプ。フロント主要部分にチタン、形状記憶合金、アルミニウムなど軽くて丈夫な金属が用いられています。少しフレームが目立ちます。
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ナイロール(メタル)
フレームフロントの上半分にメタルが使われたタイプ。レンズ周りをフレームで覆うフルリムと比べてナチュラルですっきりした印象。読む時にフレームが気になりません。
最近はメガネがファッションアイテムの一つになってきましたが、以前は「視力矯正器具」としてマイナスイメージを持っておられる方も少なくありませんでした。
小さなお子さまがメガネをかけたとき、周りの大人が「子どもなのにかわいそう」などネガティブなはたらきかけをすることは避けたいものです。
治療的な側面を持っている場合が多く、メガネによって「見るための機能」の成長を促すことがあります。何より、お子さま自身がメガネを好きになり、かけたくなることが大切です。ご家族が一緒になって楽しみながら選ぶと、お子さまもメガネへの抵抗感が少なくなるのではないでしょうか。
そして「かわいいね」や「かっこいいね」などぜひ褒めてあげてください。
ご両親や家族、知人が温かく見守ることで自然とかけ続けるようになっていきます。
お子さまの最適なメガネづくりを支えるのが、専門的な知識です。
キクチでは、快適でかけるのが楽しくなるメガネをご提供したいという思いから、そのために必要な知識・技術・経験に磨きをかけています。ぜひお気軽にご相談ください。